今回は「島田麻央は次のオリンピックに年齢制限で出られない?新ルールって?」と題して、フィギュアスケートのジュニアグランプリファイナルで優勝した島田麻央選手についてご紹介します。
フィギュアスケートのルール改正によって、島田麻央選手が次のミラノオリンピックに出場できなくなったことが話題になりましたよね。
そこで今回はこちらを調査しました。
- 島田麻央は次のオリンピックに年齢制限で出られないのか
- 島田麻央が引っかかるオリンピックの新ルールはどんなものなのか
それでは早速ご覧ください。
島田麻央は次のオリンピックに年齢制限で出られない?
島田麻央選手は、2026年のミラノオリンピックには年齢制限で出場できないことに決まりました。
新ルールの詳細は後半でご紹介しますが、「オリンピックの前年の7月1日時点で17歳以上であること」と変更になったことから、島田麻央選手は年齢制限で出場できません。
オリンピックの年齢制限
現在:五輪前年の7月1日時点で15歳以上
2024-2025年シーズン以降:五輪前年の7月1日時点で17歳以上
ミラノオリンピックは2026年なので、2025年7月1日時点で17歳以上である必要があります。
島田麻央選手は2008年10月30日生まれなので、2025年7月1日時点では16歳なんですね。
誕生日が7月1日より早ければ基準を満たしていたことになります・・・!
ミラノオリンピックに年齢制限で出場できないことについて、島田麻央選手は色々なメディアでこのように答えていますよ。
- 4年後(ミラノ)に出られる実力はないと思っているので、全然、残念とは思っていない
- 出られる年(30年)の五輪で代表に選んでいただけるように頑張る
- ジュニアの時期が長くなった分、世界ジュニア連覇や、ユース五輪出場を目標に変わらず努力していきたい
憧れの浅田真央さんと同じ経験をすることに
実力は十分なのに、ルール改正によってオリンピックに年齢制限で出場できず話題になる、というのは2005年に浅田真央さんが全く同じ経験をしています。
当時も本当にたくさんニュースで流れていて、
なんとか特例で出場させてあげられないのか!
と話題になっていました。
しかし、当時14歳だった浅田真央さん本人は、騒ぐ周りをよそにニコニコしながら
オリンピックは出られる時が来たらその時頑張る
と今回の島田麻央選手と同じように答えていたのが印象的でした。
島田麻央選手は、名前が「まお」と浅田真央さんと同じですが、お母さんが浅田真央さんのファンだったため、「麻央」と名付けられたのは有名な話ですね。
国際スケート連盟(ISU)の公式ツイッターでも「The〝New Mao〟」と紹介してますよ。
オリンピックに関しては、当時の浅田真央さんと同じ経験をしていることを島田麻央選手も知っていて、このようにお話しています。
- 浅田真央さんも年齢制限でトリノオリンピックには出られなかったが、次のバンクーバーオリンピックで良い成績(銀メダル)だった
- 自分もそんな演技ができたらいいなと思っている
ルール改正が決まった時は色々と思うこともあったかもしれませんが、しっかりコメントしていて立派ですね
島田麻央が引っかかるオリンピックの新ルールって?
年齢制限の変更は、国際スケート連盟(ISU)が2022年6月7日に決議したものです。
ジュニアからシニアにあがる年齢は、今後2年間で段階的に引き上げていくそうですよ。
オリンピックはシニアの大会になるので、この年齢制限が該当してきます。
ポイント
ジュニア:13歳以上 19歳未満
シニア
2022/23シーズン:15歳以上
2023/24シーズン:16歳以上
2024/25シーズン以降:17歳以上
年齢は、その年の7月1日時点の年齢が適応されます。
前日の6月30日時点で15歳以上18歳以下の選手は、まだジュニアでいくのか、シニアにあがるのかを選択することができます。
トップレベルの選手は、ジュニアグランプリや全日本ジュニアで優勝したら、15歳でもシニアに行く、という流れが多いですよ
島田麻央選手はジュニアグランプリファイナルも全日本ジュニアも2022年に制しているので、シニアに上がれる年齢が来次第、あがるのではないでしょうか。
その最速が2025年の18歳までおあずけになった、ということですね
年齢制限のルールが変わったのはなぜ?
フィギュアスケート界はトップ選手の低年齢化が問題になっていて、特に思春期に体形変化が起こりやすい女子に多い問題です。
難しいジャンプは体重が軽い方が飛びやすいですからね
選手としてのピークを体形変化前に持ってくるために、若いうちから高難度ジャンプを増やすと、故障も増えて10代で引退する選手も多くいるのが現状です。
この問題はトリノオリンピック金メダリストの荒川静香さん、北京オリンピック出場の樋口新葉選手もインタビューで答えていました。
荒川静香さんの意見
- トップ選手が低年齢化することで、アスリートとして成熟する前に選手を終えてしまったり、若いうちに体や精神的に酷使したことでそれ以上進めなくなってしまったケースが多い
- フィギュアスケートは年齢と経験とともに醸し出すものが変わっていく良さもある
- 若い頃は簡単にできていたことが、思春期を経てできなくなり、また1から作り上げる
- そこを乗り越えてこそ出て来る円熟味があるので、今回の年齢制限は納得できる部分
樋口新葉選手の意見
- 自分も17歳頃までは、あまり自分の体のことも知らないで続けていても色々うまくいっていた
- 今年オリンピックに出場したのは21歳で、島田麻央選手がオリンピックに出場できる2030年の21歳と同じ年齢になる
- この4年間で色々なことを知ることができて、辛い経験もたくさんあった
- 難しいことの方が多いとは思うが、大きく成長できたと感じている
- 今回の年齢制限で魅力を出せる選手が多くなるのでは
島田麻央選手は4回転ジャンプやトリプルアクセルが飛べるのでジャンプに注目されがちですが、実はスピンやステップも素晴らしいんです。
スピンは今までの日本の選手で1番、と言っても良いくらい速いですよ!!
その他にも基本がしっかりしていて武器が多いので、体形が変化しても活躍できることを祈ります。
ジュニアとシニアでは何が違う?
ジュニアとシニアではいくつかルールの違いはありますが、ジュニアでは入れられないジャンプがあったり、競技時間が違うのが大きな違いでしょうか。
主な違いをまとめてみました。
ジュニア | シニア | ||
ショート | 時間 | 2分40秒±10秒 | 2分40秒±10秒 |
要素 | ジャンプ、スピン、ステップからなる合計7つの要素 | ジャンプ、スピン、ステップからなる合計7つの要素 | |
ジャンプ | アクセル+単独+コンビネーション 男子:4回転は飛べない 女子:3回転アクセルも飛べない | アクセル+単独+コンビネーション 男子:4回転アクセルは飛べない | |
フリー | 時間 | 3分半±10秒 | 4分 ±10秒 |
要素 | コレオシークエンスがない 男子:12こ 女子:11こ | コレオシークエンスがある(フリーのみ) 男子:13こ 女子:12こ | |
ジャンプ | 最大6要素、1つはアクセルを含む | 最大7要素、1つはアクセルを含む |
若い子の方がジャンプは飛びやすいですが、技の繋ぎや滑らかさ、表現力はまだベテランに劣るところが多いな、というのが個人的な感想です。
芸術点がある以上、高難度ジャンプのために助走が長くなったり、ジャンプ合戦になってしまうと競技としてどうなのかな、と思う部分もあるので、今回の年齢制限のルール改正には納得できる部分も多いです。
島田麻央選手がオリンピックに出場できなくなったのはちょっと残念ですけどね・・・
まとめ
いかがでしたか?
ISU(国際スケート連盟)のルール改正により、島田麻央選手は2026年のミラノオリンピックには年齢制限で出場できないことに決まりました。
オリンピックに出場するためには、2025年7月1日時点で17歳以上である必要がありますが、島田麻央選手は数か月規定に足りません。
ジュニアからシニアにあがる年齢は、今後2年間で段階的に引き上げていくそうですよ。
ISU国際大会への参加可能年齢
ジュニア:13歳以上、19歳未満
シニア
2022/23シーズン:15歳以上
2023/24シーズン:16歳以上
2024/25シーズン以降:17歳以上
島田麻央選手がシニアにあがれるのは最速で2025年の18歳時ということになります。
島田麻央選手はジャンプ以外にも素晴らしいところが多い選手なので、長い目で見て活躍できるように、怪我などにも気を付けて欲しいですね。
読んで下さってありがとうございました。